嫌われ松子の一生
もう誰も信じない。誰も愛さない。
誰にもわたしの人生に立ち入らせない。
このまま汚らしく老いて、一人さびしく死んで行くのだろうか。

病院でもらった抗不安剤を飲む。
新しいウイスキーの瓶を開けたとき、
今日は五十歳の誕生日だと気付いた。

そこに、かつてわたしを愛し、わたしを裏切った男が現れた。

もう誰も信じない。誰も愛さない。
誰にもわたしの人生に立ち入らせない。

…本当に?

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